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岩田池は、県道に面したため池だが、十分な幅の遊歩道が設けられ、写真のようにベンチも置かれていて、ゆっくりと散歩を楽しむことができる。高齢化が進むなかで、ベンチなどの設置は有り難い。夕焼けに映える静かな岩田池が向こうに見える。 |
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ため池の岸辺には、危険防止のために金網のフェンスが設置されている。フェンスの高さが程良い高さなので、池を十分に眺められる。手前に、カモ類の姿と名前が書かれたパネルが写っている。岩田池でよく見られる5種類の水鳥が描かれているので、実際に遊泳しているものと見較べることができる。ホシハジロ、マガモ、ハシビロガモ、オオバン、オナガガモ、カルガモ、カワウ、アオサギ、ダイサギなどを観察できた。 |
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冬季には、多数の水鳥が飛来してきて、池の水面は大にぎわいである。春になると、ほとんどの水鳥が北国へ旅立ってしまう。 |
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ため池の岸辺にフェンスが設置されているために、人や犬猫などが水際に直ぐに近づけないのを察知して、撮影者がフェンス際にいるにもかかわらず、2羽のオオバンが近づいてきた。通常、他のため池では、水鳥が警戒して直ぐに遠ざかってしまうので、間近で観察するのは難しい。 |
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遊歩道と県道との間には、桜の樹が植えられていて、春には花見をしながら散歩ができる。 |
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岩田池の西寄りは、ヨシが生えている。ヨシ原は、魚の産卵と稚魚の隠れ場所、富栄養化した水質の浄化などに役立つが、その機能を維持増進するためには、適宜、伐採し搬出するなどの管理が必要である。 |
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ヒシに覆われた岩田池。中央部の深いところだけに水面が残っている(2007年8月22日撮影)。冬季に多数の水鳥が飛来し、水中に潜っては植物をくわえて、浮き上がっては摂食していた種がいたが、夏に繁茂し、冬に水中に残ったヒシの茎などを摂食していたものと考えられる。ため池でのヒシが異常繁茂した例は、大沢池で観察されている。
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2008年10月13日撮影の岩田池。遊歩道沿いの岸近くには、赤茶色のじゅうたんの様な帯状のものが見え、一瞬、何がおこったのかと驚く。この赤茶色の帯は先月から見えたが、面積が一層大きくなった。このような現象は、津市神戸の新池で新緑の季節に一度みたことがある。「田中川の生き物調査隊」のホームページにアカウキクサとして同様の写真が掲載されている。10月24日に行って見ると、赤茶の帯の一部が消えていたが、この間に、ハシビロガモやオオバンなどの水鳥が飛来していたので、餌とした可能性がある。 |
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2008年10月24日撮影の磐田池。上の写真の11日後には、赤色のアゾラ属植物が大幅に減少していた。10月13日には手前の水面にもアゾラ属植物が色濃くあったが、10月24日には薄くあるだけであった。この間、ハシビロガモなど水面に浮かぶ藻を摂食する水鳥が岩田池にも飛来しており、これらの水鳥がアゾラ属植物を摂食したために急速に減少したと考えられる。ちなみに、水田にアイガモを放飼して雑草や害虫を減少させる「アイガモ農法」で、アイガモもアゾラ属植物を良く食べることが知られている。大釜池にもアゾラ属植物が見られるが、この間に、大釜池では減少していなかったことから、岩田池でのアゾラ属植物の減少は、気象的な要因によるものではないと考えられる。NEW |
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赤茶色のものを岸の柵の上から、望遠レンズで撮影したもの。1つ1つが小さな花びら型をした植物であると思われる。 |
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池の面を覆っている赤茶色のものをすくい上げて拡大してみた。青いのは水採取用の如雨露である。この植物は、シダ植物の1種、Azolla属の植物である。よく見ると、緑色の小さな単位が集まった形をしていることが分る。
「田中川の生き物調査隊」にアカウキクサとして同様の写真が掲載されている。岩田池のものが、アカウキクサ(Azolla imbricata)なのか、オオアカウキクサ(Azolla japonica)なのか、あるいは近年外国から入ったアゾラ(Azolla sp.)なのかは不明。 |
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岩田池から採集したAzolla属植物。この写真で、葉の形、根に根毛が少しみられることから、アカウキクサではないかと考えられるが、外来種のアゾラやそれとの雑種もあることから、判定は難しい。 |